通風02 【高低差を利用する】

通風01 【風を取り込む】では、縦すべり窓を使用して風を取り込む事をご紹介しました。

今回は高低差を利用します。
暖かい空気は上にあがりますので、高い部分に窓を設置すると風が抜けていきます。

高窓の通風
ロフトに高窓を設置しました。
勾配天井を利用し、通風効果を良くします。
外に風が吹くと建物にかかる風圧力の差で通風の効果も期待できます。

高窓の通風
こちらはLDKのキッチンに高窓を設置しました。
これも暑い季節に調理から出る熱を効率的に逃がす効果が大きくありました。

LDK
高窓の下には食器収納がありますので、窓に手が届かず、開閉は電動です。
高い位置にあるので、掃除しにくいのがデメリットです。

高低差を利用した通風も面白いですね。



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プランニング11 【木構造の検討】

前回のプランニング10 【日射取得する窓の大きさⅡ】では太陽の陽ざしをとりいれたいので、南側窓の大きさを検討しました。

今回は木の構造を検討していきます。
南側の窓を大きくとるために地震にも強いSE構法を採用しています。
SE構法については、プランニング08 【構造を考える】をご覧ください。

木の構造は、最初にグリッドチェックをします。
SE構法は専門の構造設計者がおります。
プランが大まかに決まりましたら、構造設計者が地震などの揺れに耐える耐力壁位置と量、柱の位置、梁の太さ等を検討します。

グリッドチェック
第1回目のグリッドチェック。
図の下が南側なのですが、やはりもう少し耐力壁が必要とのこと。
1階に高さ50㎝、2階に36㎝の梁が必要。
想定よりも梁が太いので、どうにか高さが低くなるように検討しなくては。
梁の高さ数㎝が、建物高さに影響します。
狭小住宅では高さ制限が厳しくなりやすいので、この数㎝の検討がとても大切です。

グリッドチェック
第2回目のグリッドチェック。
南側の窓を小さくする耐力壁を減らすために、耐力フレームを増やすし希望に近づけます。

グリッドチェック
第3回目のグリッドチェック。
120×360㎜の耐力フレームではなく240×240㎜で再検討をお願いしました。
240×240㎜はダブル梁となります。
ダブル梁でシングル梁の50㎝の梁高さも再検討を依頼。

グリッドチェック
第4回目のグリッドチェック。
まだまだ構造の検討は尽きませんが、このようなことを繰り返し、木の構造を設計していきます。

次回はグリッドチェックから構造伏図に進んでいきます。
※構造伏図(こうぞうふせず)とは、主に構造の平面図のことです。



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通風01 【風を取り込む】

今回は通風についてご紹介します。
今の季節(現在5/2)は、心地よい風を住まいに取り込むととても快適ですよね。

風は地域と季節によって、吹く方向が変わります。
下記のサイトは、地域の風の方向を頻度別に紹介しております。
自立循環型住宅-気象データ

設計では、その季節によく吹く方向の風を卓越風といいます。
さきほどご紹介したサイトを参考に卓越風を住まいにどう取り込むのかを検討します。

東京卓越風
こちらは東京の月ごとの風の方向です。
通風が気持ちいい5月や10月は南から南西、北北西からの風の頻度が多いですね。
そちらに窓をつくり取り込む事を心がけます。

卓越風も大事なのですが、住宅密集地は道路の方向が風に影響します。
また隣家の位置でも、風の流れは変わります。
特に隣棟間には風が吹きやすいので、ウインドキャッチで風を捕まえる方法もあります。

縦すべり窓
縦すべり窓、ウインドキャッチにとても有効です。

ウィンドキャッチ
こちらは我が家のウインドキャッチ。
住宅密集地で隣棟間が狭いです。
縦すべり窓を有効に使いました。



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プロフィール

passivehousetokyo

Author:passivehousetokyo
仕事として家づくりを初めて、はや20数年。ようやく自邸を建てました。学校では教えてくれない家づくりは、誰もが未知の取り組みです。自らの経験を通して、家づくりの基礎、よかったこと、失敗したことなどなど、様々なことをお伝えしていきます!

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