プランニング12 【木構造の検討2】

随分と期間があいてしまいましたが、プランニングの続きです。
前回のプランニング11 【木構造の検討】では、木造のグリッドチェックをご紹介しました。

グリッドチェックが終わると詳細に木構造を計画していきます。
我が家は耐震に優れたSE構法を採用しました。
SE構法は専門の構造設計室があり、構造担当に依頼をして勧めていきます。
一般的な在来工法ですと、専門の構造設計に依頼したり、プランニング担当設計士が構造設計をすることもあります。

昨今の構造設計は、コンピューターに入力して計算をすることが多いです。
私が学生の頃は、時間がとてもとてもかかかりましたが、手計算をしていました。

構造設計では、地震や風などで建物が壊れないようにするために、耐力壁の量と配置、配置のバランス、水平構面(床や屋根のこと)剛性などなど計画します。
そして、建物の荷重を支える柱や梁の量と位置、大きさを計画。
コンクリートの基礎や地盤の強さなども検討事項です。

2F床伏図
2階構造伏図です。
□は柱。☓は下の階の柱。
赤や青は耐力壁の位置。
床梁の大きさなども記載。

こちらを確認して、計画した建物の高さに合うのか?
柱や耐力壁は、計画上問題ないか?
窓はしっかりと入るか?
換気扇の天井内ダクトは入るか?
水回り設備の配管、電気配線はきちんと納まるか?
細かなことを言うとキリがないのですが、色々と検討していきます。

構造立面図
こちらは構造の立面図。

この構造図面をもとにプラン設計者は、展開図や断面図、矩計図を作成し、構造設計者と構造計画を仕上げていきます。
最終的には数百ページに及ぶ構造計算書と構造図面が出来上がります。

木構造が計画できましたので、次回は基礎設計をご紹介します。



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熊本地震02 【災害復興住宅】

熊本への視察の続きです。

熊本地震01 【応急仮設住宅】でご紹介した応急仮設住宅は、災害で住居が被災し住む場所がなくなった方が、2年間のみ住むことができます。

2年後は他に住む所を用意しないといけません。
(実際は進展が難しく、延長することもできるようです。)

災害復興住宅
こちらは熊本工務店ネットワークが、被災された方のために計画したモデルハウスです。
大きな応急仮設住宅団地に建てられていました。
2LDKにウォークインクローゼットとシューズクロークが付きで、現地では1000万円で建設ができるとのことです。

災害公営住宅
こちらは今回の視察を案内していただいたエバーフィールドさんが、行政より委託を受けて建設している災害公営住宅です。
この団地は45棟の住宅を建設中です。
災害公営住宅は、UR賃貸住宅のように行政から借りて住むようになります。

大災害後復興を東京都でも、取り組みも始めているところです。
7/11(水)は、全木協東京災害対策会議を予定しております。

熊本城修復
修復中の熊本城。
コンクリートと鉄骨の柱で支えて、石垣を組み直す工事をしておりました。
とてもすごいですね。



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熊本地震01 【応急仮設住宅】

先日、熊本地震後の応急仮設住宅を視察に行きました。

2年前の2016年4月に起こった熊本地震
4/14の夜9時26分に前震の震度7
その後震度6弱、震度6強が起こり
4/16の夜中1時25分に本震の震度7が発生
その後も大きな揺れを繰り返しました。

googlemap
2016年5月の熊本県上益城郡益城町の現状
(googlemapのストリートビューより)

地震等の災害により、住む場所がなくなりますと、応急仮設住宅にて入居し暮らすことになります。
応急仮設住宅の入居期間は原則2年間です。
2年以内に次の入居先に移らないといけません。

応急仮設住宅1
こちらはプレハブ建築協会の応急仮設住宅。

応急仮設住宅2
こちらは地元工務店がつくる「木造」の応急仮設住宅。
この団地は熊本の工務店エバーフィールドさんが建築。
応急仮設住宅なのにベタ基礎、長期優良住宅レベルの性能、断熱はセルローズファイバー

応急仮設住宅3
部屋の中は杉の香りがします。
入居期間が2年はもったいないレベル。
応急仮設住宅から一般住居の転用を検討しているそうです。

熊本の現状を視察をし、東京で大災害が起きた時に迅速に対応できるよう準備を進めています。



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通風02 【高低差を利用する】

通風01 【風を取り込む】では、縦すべり窓を使用して風を取り込む事をご紹介しました。

今回は高低差を利用します。
暖かい空気は上にあがりますので、高い部分に窓を設置すると風が抜けていきます。

高窓の通風
ロフトに高窓を設置しました。
勾配天井を利用し、通風効果を良くします。
外に風が吹くと建物にかかる風圧力の差で通風の効果も期待できます。

高窓の通風
こちらはLDKのキッチンに高窓を設置しました。
これも暑い季節に調理から出る熱を効率的に逃がす効果が大きくありました。

LDK
高窓の下には食器収納がありますので、窓に手が届かず、開閉は電動です。
高い位置にあるので、掃除しにくいのがデメリットです。

高低差を利用した通風も面白いですね。



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プランニング11 【木構造の検討】

前回のプランニング10 【日射取得する窓の大きさⅡ】では太陽の陽ざしをとりいれたいので、南側窓の大きさを検討しました。

今回は木の構造を検討していきます。
南側の窓を大きくとるために地震にも強いSE構法を採用しています。
SE構法については、プランニング08 【構造を考える】をご覧ください。

木の構造は、最初にグリッドチェックをします。
SE構法は専門の構造設計者がおります。
プランが大まかに決まりましたら、構造設計者が地震などの揺れに耐える耐力壁位置と量、柱の位置、梁の太さ等を検討します。

グリッドチェック
第1回目のグリッドチェック。
図の下が南側なのですが、やはりもう少し耐力壁が必要とのこと。
1階に高さ50㎝、2階に36㎝の梁が必要。
想定よりも梁が太いので、どうにか高さが低くなるように検討しなくては。
梁の高さ数㎝が、建物高さに影響します。
狭小住宅では高さ制限が厳しくなりやすいので、この数㎝の検討がとても大切です。

グリッドチェック
第2回目のグリッドチェック。
南側の窓を小さくする耐力壁を減らすために、耐力フレームを増やすし希望に近づけます。

グリッドチェック
第3回目のグリッドチェック。
120×360㎜の耐力フレームではなく240×240㎜で再検討をお願いしました。
240×240㎜はダブル梁となります。
ダブル梁でシングル梁の50㎝の梁高さも再検討を依頼。

グリッドチェック
第4回目のグリッドチェック。
まだまだ構造の検討は尽きませんが、このようなことを繰り返し、木の構造を設計していきます。

次回はグリッドチェックから構造伏図に進んでいきます。
※構造伏図(こうぞうふせず)とは、主に構造の平面図のことです。



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プロフィール

passivehousetokyo

Author:passivehousetokyo
仕事として家づくりを初めて、はや20数年。ようやく自邸を建てました。学校では教えてくれない家づくりは、誰もが未知の取り組みです。自らの経験を通して、家づくりの基礎、よかったこと、失敗したことなどなど、様々なことをお伝えしていきます!

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